トップページドクターに訊くQ&A矯正歯科医院の選び方

JBO認定歯科矯正専門医がお答えします

Q:矯正歯科医院の選び方

どの矯正歯科医院に行けば良いのでしょうか?

矯正治療を始めたいと思ってインターネットで情報収集をしていましたが、情報が多すぎて、結局どの歯科医院に行けば良いのかわからなくなりました。
矯正歯科医院選ぶときには、どんなことに気をつければ良いでしょうか?

A:まずはカウンセリングを受け、ご自身に合う矯正医を見極めてください

矯正治療をこれから始めたいとお考えの方なら、一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
いつも通われている歯科医院で矯正歯科医を紹介してもらうか、実際に治療を受けられた方に良かった矯正歯科医院を教えてもらうのが良いのではないかと思いますが、お近くでの紹介を受けられないこともあります。 ご自身で探される場合は、実際にカウンセリングを受けて詳しく相談してみるのが一番です。その際には、以下の5つのポイントを参考になさってください。

検査・説明

きちんとした検査を行い、丁寧な説明をしてくれるか

適切な矯正治療を行うためには、さまざまな資料をもとにした診断が適切に行わなければなりません。
診断に必要な資料は、口腔内写真・顔貌写真・頭部X線規格写真(セファロ)・パノラマX線写真・歯型などですが、こういった資料を採取するための検査にはコストがかかります。そのため、きちんと検査を行わない矯正歯科医も存在しているようですが、きちんとした検査なしに患者さんの歯やあごの状態を正確に把握して正しい診断をすることはできません。

また、矯正治療は一般的な歯科治療と比べてコストも時間もかかります。その分患者さんが抱える不安や疑問も多いと言えるでしょう。患者さんの悩みや希望に耳を傾け、わかりやすく丁寧な説明で不安や疑問を取り除いてくれる矯正医でなければ、信頼関係を築くことは難しいでしょう。

治療を始める前にどのような検査を行うのか、また、検査の結果どのような状態なのか説明をしてくれるのか。納得ができるまでカウンセリングで相談されると良いでしょう。

治療計画

しっかりとした治療計画が立てられているか

矯正治療を始めるに当たり、どのくらい費用がかかって、どのような治療方法でどのくらいの期間をかけてどのような歯並びにするのかの説明をきちんと受けましょう。どのような治療方法が適していて、どのくらいの治療期間がかかるのかは、患者さんによって異なります。きちんと検査をおこなって正確な診断をしなければ、正しく説明することができません。
臨床経験を積んだ矯正医であれば治療方針・治療計画について最初にしっかりとした説明ができるのが当たり前ですが、治療計画の説明が不十分であったり、話の内容がころころと変わってしまうような場合は要注意です。

また治療にかかる費用は治療期間や治療の内容によって決まるものです。どんな方法でどのくらいの期間で治療することが決まれば、治療費の全額も決まります。検査をしたのに具体的な治療計画の説明をしてもらえない、最初に治療費の全額を提示してもらえないというような場合は、セカンドオピニオンや転院を検討されると良いでしょう。

治療方法の選択

ひとつの素材や治療法にこだわっていないか

「全ての患者さんを○○で治します」などという宣伝文句をご覧になったことはありませんか? ○○には治療法や装置の種類(素材)などが入ります。こういった宣伝文句を見たら疑問を感じてください。

不正咬合は、二人として同じ状態のものはありません。患者さんの生まれつきの歯やあごの状態、生育歴や既往歴、ライフスタイルなどによって異なり、双子の兄弟姉妹であっても全く同じ不正咬合になることはありません。 その異なった不正咬合に対し、ひとつの素材や治療法にこだわるあまり見極めを誤り、結果として患者さんが再治療を求めて転医されて来た不幸なケースが多々あります。

矯正治療では歯を動かしますが、動かすための方法や装置はひとつしかないわけではありません。複数の治療法が存在する場合は選択肢を提示し、それぞれのメリット、デメリットを患者さんが理解できるようにきちんと説明をしてくれるかどうかも見極めのポイントです。○○というひとつの治療法しか勧めて来ないようであれば、要注意です。

メリットとデメリット

メリットとデメリットの両方を説明してくれるか

患者さんに都合の良いことしか言わない歯科医師は要注意です。

矯正治療に限らず、メリットしかない治療法はありません。矯正治療は美しい歯並びやきちんとした咬み合わせをつくることができますが、そのためには抜歯が必要となったり、治療期間が長くかかったりすることがあります。患者さんによっては痛みが出たりすることもあります。
そういったデメリットを説明せず、「抜歯しない」「短期間でできる」「装置が見えない」などのメリットしか患者さんにお伝えしないのはフェアとは言えません。患者さんが正しく判断できるように、マイナスの情報もきちんと提示してくれるかどうかも、矯正歯科医院を選ぶポイントになります。

治療期間

治療期間が延びた理由をきちんと説明してくれるか

これは治療を開始した後になりますが、転医をされた理由として「治療が予定通りに進んでいないのにきちんとした説明がないことに不安を感じた」ということが多くあげられていますので、ポイントとしてご紹介します。

先に述べました通り、原則としては治療を始める前にだいたいの治療期間の予測ができるものですが、患者さんのお口の状態や治療法、生活環境などのさまざまな条件によって、治療を始める前にご説明した治療期間より長くかかってしまうことがあります。その場合に、なぜ治療期間が延びてしまうのかを説明してもらえないと、患者さんは不安と不信を感じてしまいます。
そんな時は、まずは担当医に質問をしてみてください。治療期間が延びてしまうのは、患者さんご自身でつけていただいているゴムやヘッドギアをつけていただけていないことが原因となることも多いのですが、原因が医院側にある場合もきちんと説明をしてくれる矯正歯科医院なら、責任感をもって治療にあたってくれるでしょう。

どうしても納得のいく回答が得られない場合には、治療途中であってもセカンドオピニオンを求めると良いでしょう。

ドクターに訊くQ&A 一覧

【ドクターに訊くQ&A】矯正治療についてよくある質問を専門医がお答えします。